本書で紹介する「BGM法」を使った新戦略は、注文のための時間が毎日たった5分でトレードを繰り返すだけです。
運用の途中で複雑な使い分けを考える必要が一切ありません。
短期売買でありながら、長期的な資産運用を目的としています。
「百聞は一見に如かず」と言います。
まずは、この「BGM法」を使った新戦略による成果(利益累計額の推移)をご覧ください。
この成果は、誰でも検証可能な客観的データに基づくものです。
特筆すべきは、そのシンプルな仕組みです。日中立会の始値と終値で、BGM法に基づくトレード枚数を売買するだけで、右肩上がりの利益曲線になるのです。
2024年12月までの10年間の利益累計額は、227,535円でした(手数料、税金は考慮していません)。これは、日経平均の表示価格を1単位で売買できるものした場合の結果を示しています。
現在、日経平均先物でその表示価格を1単位として売買できる金融商品はありません。最も小さいサイズの日経225マイクロ先物で運用する場合、グラフの利益累計額は10倍の2,275,350円に読み替えます。
BGM法を使った投資戦略で日経平均マイクロ先物で運用する場合、2025年1月現在、必要な資金は最大で約43万円です。
運用開始当初(2015年1月)の株価水準に比例させて必要資金の最大額を計算しなおすと約19万円となります。これを投資元本とした場合、運用資金は10年間で13倍近くになります(手数料、税金は考慮していません)。
さらに、この結果は単利運用によるものです。資金の増加に応じて1単位当たりの枚数を増やす複利運用ではありません。一般的に複利運用にした方が、より高いパフォーマンスが期待されますが、本書の内容をシンプルにするために単利運用のみで説明しています。
ただ、この10年間の日経平均の推移は総じて右肩上がりであり、長期投資にとっても好条件でした。日経平均を単純に買って10年間持っていただけでも、資金は2.3倍になっていたはずです。
本書で紹介するBGM法を使った新戦略の高い信頼性を証明するために、さらに10年前の10年間のグラフ(利益累計額の推移)をご覧ください。
注目すべき点は、この10年間は、リーマンショックという大規模な経済危機が含まれており、その後の4年間(2009年~2012年)の日経平均は低迷し続けていました。それにもかかわらず、全体として右肩上がりの利益曲線が描かれています。
BGM法を使った新戦略により運用した利益累計額は、117,001円(手数料、税金は考慮していません)でした。仮に日経225マイクロ先物で運用した場合、利益累計額は10倍の1,170,010円となります。
先ほどと同様に、運用開始当初(2005年1月)の株価水準に比例させて必要証拠金の最大額を計算しなおすと約13万円となります。
これを投資元本とした場合、運用資金は10年間で約10倍(単利運用)になります(手数料、税金は考慮していません)。これに対して、単純に日経平均を10年間持っていた場合、資金は1.5倍にしかなりませんでした。
BGM法にしたがったトレード数量の計算は、手書きのノートでも十分できます。
ただし、過去データを使った検証や、他の金融商品にBGM法を適用する場合の検証など、膨大なデータを使う場合には、エクセルの利用が便利なことは言うまでもありません。本書では参考として具体的な管理方法を説明しています。
トレード数量を決めるのに裁量の余地は全くありませんので、初心者でも同じ結果が期待できることがわかります。